春蘭(シュンラン)

強い雨風の影響で、ソメイヨシノ桜は散ってしまいましたが、松平郷園地のヤマザクラやオオシマザクラ、シダレザクラは、まだ頑張って咲いていますよ。

野生蘭の仲間のひとつ、シュンラン(春蘭:ラン科の常緑多年草)が咲き始めました。例年に比べ、今年の寒さはシュンランの開花を2週間ほど足踏みさせたようです。明るい林の中などに自生し、茎の高さは10~15cm。淡い緑色のその姿は、およそラン科の花とは思えない地味な姿です。しかしその素朴な味わいから、水墨画の題材に使われたり、昔はこの花を塩漬けにし、祝い事などのお茶(蘭茶)に用いられたそうです。地方により呼び名も多いようで、ジジババ、ホクロ、ハシクリなど、松平郷では「ハックリボ」と呼ばれています。

花言葉:飾らない心、控えめな美、気品